チャンプレイン・タワーズ・サウス
- Mak Gator
- 2022年3月25日
- 読了時間: 3分
去る2021年6月24日にアメリカ合衆国フロリダ州マイアミ近郊のサーフサイドで12階建てのコンドミニアム「チャンプレイン・タワーズ・サウス」が崩落し多くの犠牲者が出た。動画ニュースでその崩れ落ちる様子を見た時に、よく見るビル解体の時の崩れ方に似ているなと思い、興味を持って少しこの件に関して書かれた記事を検索して見た。その中で、カサンドラ・ストラトン(以下キャシー)という一見ハリウッドスターのような女性が被害者として取り上げられていた記事が目を引いた。事故後に彼女の遺体確認に関して多くのメディアが取り上げていたので、なぜ彼女の事が話題になっていたのかその背景を少し掘り下げてみることにした。
初めまして。この度、ご縁を頂いて投稿させて頂く事になりました谷景太です。米国テキサス州ダラスにエンジニアとして25年在住。ここから見た視点で個人的に気になる事を発信しています。今回、このマンション崩落事故について少しずつ情報を集めてみました。
先ず最初に取り上げる記事は、事故から二日後の6月26日付のYahooニュース。(1) これによると、キャシーは、事故当時崩壊した建物の4階に住んでおり、同夜バルコニーから彼女の夫に電話をしていた際にこの崩壊事故に遭遇した。彼女の姉のアシュリーの話はこうだ。
キャシーは、突然彼に「ねえあなた、プールがへこんでいるわよ。プールが地面に沈んで行くわ!」と話した。「一体、何の話をしてるんだい?」と彼。キャシーは続けて「地面が揺れてる! 全部揺れてるのっ!」そして彼女の叫び声と共に電話回線が途切れた。それから二日後、彼女は不明者の159人のうちの一人となっている。
そして、6月30日にCNNニュースのアンカーを務めるアンダーソン・クーパー氏がツイッターでインタビュー動画を投稿した。(2) これは同社が犠牲者キャシーの姉にインタビューしたもの。先のYahooニュースと同様の証言をしている。ここで、気になったのがプールが沈むという表現だ。最近、都内でも突然の道路陥没による被害があったが、同様のケースなのであろうか?
実際に崩落した現場がどの様なものなのか、DailyMail.comの記事(3)で崩壊現場の上空写真を事故前後で比較したものを検索することができた。この比較画像は解像度が高いとは言えないが、崩落した建物のすぐ横にひとつプールを確認することができた。しかし、崩落後のそれを見てもプールが沈み込んでしまっているようには見えなかった。また、素人の私には陥落穴とわかるものは見えなかった。
アシュリーによるとキャシーから色々な水漏れの問題についてや、彼女の部屋の上即ち屋根にいた人たちと重い装置について聞いていたとのこと。先のYahooニュースによると、このコンドミニアムは2015年に建物のオーナーに対して外壁などの修理の過失の件で訴訟の対象になっていた。しかし、これが崩落に影響しているのかどうかは不明であるとしている。
2ヶ月以上経過した今、ネットではWikipediaを始めこの崩落事故に関しての様々な記事が投稿されてきている。今後、視点の違う記事なども紹介していきたい。追記:7月12日付のデンバーポスト紙(4)によるとキャシーの夫のストラトン氏が、彼女の遺体は同月11日に確認されたと語ったとのこと。
参照記事:
1) https://news.yahoo.com/woman-standing-her-balcony-phone-154010320.html
2) https://twitter.com/AC360/status/1410399610070306824?s=20
3) https://www.dailymail.co.uk/news/article-9729475/Faces-missing-Officials-searching-156-people-three-days-Miami-condo-collapse.html
4) https://www.denverpost.com/2021/07/12/cassie-stratton-body-found-florida-condo-collapse/
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